ガジェット通信の下記記事が波紋を広げた地デジカ二次創作問題。 ■ “地デジカ” の無断美少女イラストに「断固として許さない」と民放連 ( ガジェット通信 ) 民放連がいわゆる「二次創作」を許さないと報じたこの記事の内容に対して痛烈な批判を展開しているのがこちら。 あの鹿そっくりに描いた場合、怒られる可能性はある。その場合に、複製権だ同一性保持権だのといった、著作権法の概念を持ち出される可能性は高い。そして、pixivなどにのっけている場合、pixivごと怒られる可能性もある。これは事実だ。 しかし、美少女化なりショタ化なりムキムキな擬人化して描いた場合、それらに文句を言う法的根拠はほぼ無い。表現的に似て無さ過ぎるから、著作権で責めるのは不可能と想像される。常識的に考えて、変な色のスクール水着の女の子の絵を手当たり次第訴えられるわけがない。 ■ 地デジカ騒動と「マスゴミ」という虚像 ( osakana blog ) つまり、擬人化するなりして、元のイラストと同じ意匠だと言えない程度にアレンジした二次創作は、法的に訴えることができない=やっても法的にはOKということです。 ただ、法的にOKである=民放連のお墨付きが得られたというわけではないのも事実なんですよね。 それにも拘らず、彼らが「二次創作」という言葉で何を想定していたのかは確認せず、「地デジカをもとに美少女や萌え系のイラストを創作することは断固として許さない」などという、民放連側が言ってもいない上に、著作権法上否定することができない行為を、民法連が反対しているかのように記事をでっち上げたのは、他ならぬガジェット通信だ。 ■ 地デジカ騒動と「マスゴミ」という虚像 ( osakana blog ) ガジェット通信が民放連の言葉を都合よく「加工」して、過激な内容の記事――民放連が二次創作を監視して片っぱしから取り締まるかのような――に仕立て上げたことは事実です。ただ、民放連が二次創作に対して、どんな感情を持っているかは、この記事からはわからない。 むしろ、どっちかというとNaokiTakahashi先生のこの記事のほうが、民放連の感情(個人ではなく組織の感情というのも変なのですが)には近いのではないかと思います。 ■ そりゃあ怒るに決まっているし、怒るのは正しい ( NaokiTakahashiの日記 ) 二次創作という行為、つまり自分たち(この場合、民放連)のキャラクターの、デザインの一部を好き勝手にいじってイラストや何かを作ることは、民放連にとって歓迎できることでしょうか? おそらくそうではないですよね。 これが二次創作と距離を近しくするオタ業界でのことなら、話は違ってくるでしょう。二次創作が増えることで元の作品の認知度も高まり、元の作品の権利者にとっても利益となる可能性がでてきます。また、オタ業界は二次創作経験者が多いので、単純に自分の作品が二次創作されて嬉しいという人もいます ※ 。 しかし地デジカは、二次創作なんて言葉を知らない一般ピープルをメインターゲットにしたキャラクターです。作ったのはフジテレビですし。二次創作を喜ぶ人は、経済的にも心情的にも皆無だと思います。 二次創作を取り締まるのはバズマーケティング的に逆効果だという批判は、ハルヒやアイマスには通じるかもしれませんが、地デジカには通用しないのです。 そんなわけで、地デジカの二次創作しようとする人は、あんまり目立たない程度にこっそりやってください、って結論になるんじゃないかと思います。 「我々のところにも『同人誌出してもいいですか』といった問い合わせは、時々きますよ。でもこれについては『OKを出すことはない』としか答えられませんね。これはもう暗黙の了解みたいなものを読み取ってもらうしかない。 ■ “同人出身”ガイナックスが語る、同人誌のグレーゾーン ( ITmedia ) 結局、これが権利元に言えるすべてなんですよね。 おそらくガジェット通信は最初から答えがわかってて質問しに行ったんでしょう。記事のシナリオは取材前から決まってたと。そして予想より過激なコメントが得られてウマー、ってところじゃないでしょうか。要するに煽動なわけで、それをマスゴミと非難する方もいるでしょうが……。 ※ 逆に最近、ブログや何かで公に二次創作を喜ぶ漫画家や小説家が増えているのは少し心配。
投稿日時: 2009-05-03 23:51:39 【ブログへ行く】